猫と芝生で昼寝したい。

行き詰ったとしてもどうにかなるから、とりあえず猫と芝生で昼寝しようよ。

休職中に読んでいたおすすめの本ベスト5

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休職中は時間があり、時間があるからこそ不安や焦りなどを感じてしまうことも多くありました。何もしていないと自分を責めてしまったり、かといって何かをする気力も起こらない…そんな時に少しずつ読んでいたおすすめの本をご紹介します。

読めるときに少しずつ。読めないときは何もせずぼ~っとするのもおすすめだよ。


いまはとても便利な時代。外に出ずにアマゾン先生でポチッと注文することもできるので、外出が出来ない状況の方にも、気分転換としておすすめです。

 


【第5位】西の魔女が死んだ 

西の魔女が死んだ (新潮文庫)

西の魔女が死んだ (新潮文庫)

 

 以前から好きな本で、休職中に改めて読み返しました。

中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変わるひと月あまりを、西の魔女のもとで過ごした。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばぁちゃんから、まいは魔女のてほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも…。

日々を仕事に追われて忙しく過ごしていると忘れてしまう自然との共存であったり、社会の常識と自分の本当にしたいことの差であったり、そういったことに気付かせてくれる本です。

 

この本の中に出てくる、
「おばぁちゃん、大好き」
「アイ・ノウ」
というセリフがとても好きです。

学校の読書感想文のテーマとしても使用されているような本なので、とても読みやすく、活字が苦手な方でも読みやすいと思います。
気持ちがあたたかくなるような一冊、おすすめです。

 

【第4位】スロー・イズ・ビューティフル

スロー・イズ・ビューティフル (平凡社ライブラリー)

スロー・イズ・ビューティフル (平凡社ライブラリー)

 

これは休職を決める直前に買っていた本です。この本を選ぶあたりが、既に仕事や日常の忙しさに疲れてしまっていたことが分かります…。

「スロー」をキーワードに、スピードに象徴され、環境を破壊しつづける現代社会に抗するライフ・スタイルを求めて、さまざまな場所で模索し、考える人々の言葉に耳を澄ます。人と自然のつながり、人と人との結びつき、身体、日常生活、文化―その根底にある<遅さ>という大切なものを再発見するユニークな試み。

これは本当に多くのことを考えさせられた本です。「スロー」という軸をもとに、時間、食べ物、仕事、家族など…今一度、立ち止まって見つめなおすきっかけとなるような言葉が随所にちりばめられていました。

休職し、人生について考える時間が与えられているこのタイミングで、読めてよかったなと思える本でした。仕事をバリバリしているときであれば、「スローに生きることは理想だけれど、今の私には現実的ではないな…」と思ってしまっていたと思います。

めまぐるしい日常生活のスピードや、生産・消費が繰り返される社会に違和感をもっている方にはぜひ読んでいただきたい本です。私も、折にふれて読み返そうと思っています。

 

【第3位】山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた。 

これは以前に読んだことがあった本ですが、休職中に読み返しました。

山中先生が語った、「iPS細胞ができるまで」と「iPS細胞にできること」。

山中教授には、今では考えられませんが、「ジャマナカ」と蔑まれた研修医時代があったそうです。ほかにも、留学後には「アメリカ後うつ病」になり、発見を認めてもらえないもどかしさ等を乗り越え、iPS細胞を作製されました。

 

とても分かりやすく書かれているため読みやすいです。

また、挫折から立ち直る姿にはとても勇気をもらえますし、将来に希望も持てる構成になっているので読後は前向きな気持ちになれます。

 
【第2位】いきたい場所で生きる 僕らの時代の移住地図

いきたい場所で生きる 僕らの時代の移住地図

いきたい場所で生きる 僕らの時代の移住地図

 

二拠点生活、リモートワーク、職住近接、シェアリング・エコノミー…震災、そして東京五輪の先にある新しい暮らしの形が見えてくる

この本は、人に薦められて読みはじめました。タイトルの通り、地方や海外などの“いきたい場所”での生活を実践されている方々を紹介している本です。

仕事、住む場所、そしてどんな人生を送るかということを自分自身で決められる時代にあるいま、私はなぜいまここで生活し、この仕事をつづけているのか?改めて考える契機になりました。

私は東京で生まれ育ち、現在も都内に住んでいます。
自然が好きでありながら、23区内に住み続けていることが当たり前に感じているのは、きっと、好きな場所で生きられるという選択肢を本気で考えていなかったからだと思います。

いつか自然豊かな場所で住みたい、という「いつか」が、「今」であってもいいんじゃないかと思わせてくれますし、実際のケースが紹介されているからこそ、空想ではなく、現実味を帯びて移住を考える参考になりました。

いまある目の前のレールを歩き続けなくても、無数に可能性はあると思わせてくれる本です。

【第1位】人生の結論 

人生の結論 (朝日新書)

人生の結論 (朝日新書)

 

 そして第1位。 ふと本屋さんに寄ったときに目に留まって購入した本です。
「人生の結論」なんて20代で読むには早いのではないか、とも思いましたが、結果としてはもっと早くにでも読んでいたかった本です。

・「世の中、いろんな人がいるなぁ」で済ます
・自分の生まれ持った性質通りに生きる
・自分を傷つけない、他人も傷つけない、誰のせいでもないということをいつも心の隅に持っておく

など、すっと心がラクになるような言葉がちりばめられています。
読んでいると、「大丈夫だよ~。」とあたたかく励ましてもらっているような気持ちになりました。

また、心がラクになるのと同時に、
・機嫌よくいる
・自分の評価を他人に任せない
など、自分の戒めになるような言葉もたくさんありました。

少しずつ読み進めることもできるので、1日1センテンスと決めて読むのも良いかもしれません。

また、この記事を書く直前、4月17日に小池一夫さんはお亡くなりになられました。数々の言葉ですくっていただいたことに感謝しています。ご冥福をお祈りします。

 

【まとめ】仕事に関連する本は読まなかった


私は、休職中に仕事に関連する本はあまり読みませんでした。仕事についても一度距離をとろうと決めていたためです。

休みを有意義に使おうと、資格取得や勉強をしようと考える方もいると思いますが、それよりも、心穏やかに過ごすことが大事ではないかなぁと感じています。

私の場合はとにかく、肯定的な内容の本や、私が好きな自然に関する本などを読んでいました。不安を感じだしたらきりがないので、自分には無数に可能性があって、少し失敗したくらいどうってことない!という精神状態でいられるように、気を付けていました。あなたも、心穏やかにいられる手助けになる本をぜひ探してみてください。

おわりに…
あたたかくなってきたから、芝生のうえで読書がしたいなぁ。。